歯科治療で使う器具で特徴があるのが、あのキーンという音が出る「歯医者さんのドリル」である。

これは、タービンと呼ばれる器具である。5倍速コントラは名前の通り、通常のコントラよりも回転数が５倍速くなっています。歯を切削する機械はいろいろ出ているが、先進的な機器はまだまだ臨床的に使えるというレベルには到底達していない。現在もエアータービンが主流ではあるが5倍速コントラアングルをメインにしているデンタルクリニックもいる。

5倍速を使う理由はバーのブレが少ないこと。歯に対してやさしい治療が出来ることであり、これしかできないだと思う歯医者さんもいる。タービンでは感染リスクの問題。歯に対する高度な刺激・悪影響がありすぎる問題。診療を受ける方にとって良いことは何もないからである。ちなみに通常コントラは、歯の表面を綺麗にしたり、むし歯を削ったりするときに使いますが、特にこちらはタービンでは威力が強すぎるときに使います。

タービンは空気で羽を回転させて、５倍速は電気エンジンで回転させる。タービンはスピードで、５倍速はトルコで切るって感じである。高性能で精密な形成のための優れたツールである。繰り返しのオートクレーブ滅菌にも耐久性があり、感染予防の点からももっともお勧めである。

５倍速コントラはトルクがあり、銀歯を削ったり、埋伏した親知らずの抜歯で親知らずを分割したりと、とても重宝している。これらの処置をタービンで行うのに比べ、半分くらいの時間で済む。それと、乳歯のムシ歯では、ほとんどの場合、局所麻酔が必要ない。タービンからは風が出るが、５倍速コントラからは風が出ないため、治療中の痛みが少ないからである。